仕事と介護の両立支援の大切さを届けたい
産業ケアマネの
岡田和子です(*^_^*)

vol.39
今回のテーマは?
仕事と介護の両立支援の必要性


人口減少が進む日本。
毎年約10万人の方が介護離職をしている状況をなんとか食い止めなければ、これからの日本が心配です。
2024年の出生数が約69万人と予測され(令和7年1月現在)、これからの日本社会の設計をしっかりしていかないと、まずいことになってしまいます。
介護離職、身近で起こらないと、自分ごとにならないのが世の常。
企業の中で気軽に介護の話ができたり、介護のことを事前に知っていると安心です。
ただ単に介護のことを知っているだけではなく、
どのタイミングで介護者が登場したらいいのかというのも知っておくと安心ですよね。
登場のタイミング
「介護が始まったら、毎日家に行って様子を見に行かないといけない」
そう思っている方もいるかもしれません。
介護の度合いにもよりますが、まわりを上手に頼ることで、登場する頻度は調整できます。
主に下記の時は登場していただくことが多いです。
・介護が必要になって、介護保険の申請をするとき
・介護保険の認定調査のとき
・介護保険サービスを利用するときの契約
・プランの説明と同意
・担当者会議をするとき
・入院するとき
・医師から説明を受けるとき
・施設に入所するとき
・定期的な訪問・面会
などがあげれらます。
ひとりで家事や掃除ができない場合や入浴ができない場合、訪問介護(ヘルパー)に来てもらうことができます。
ひとりで通院が難しくなった場合は、自宅に来てくれる訪問診療、訪問看護、訪問してくてくれる薬局などもありますので、こちらもうまく活用していくことをお勧めします。
高齢者で「歯」の課題を抱えている方が多くいらっしゃいます。
最後まで口からおいしく食べることができることは、きっと誰もが願っていることだと思います。
ひとりで通院できない場合は、訪問歯科・歯科衛生士の方に来てもらうこともできます。
ケアマネジャーに気軽に相談してみてください。
あと、ケアマネジャーや各サービス事業所との連絡は、テキストで送受信できるメール機能があるものでのやりとりをお勧めします。
はじめの段階で、アドレス交換しておくといいですよ!
これは、仕事と介護の両立支援の必須アイテムです!
仕事と介護と子育てが同時に動いているときどうしたらいい?
私が遠距離カイゴをしていた頃、急に父が入院となったとき、訪問介護事業所の保険外サービスを利用したことがあります。
仕事中に電話がなり、「今から病院に来れますか?」と連絡がありました。
今から会議で、そのあと書類を用意しないといけない。仕事が詰まっている状況に加え、子どもたちの食事の用意、明日の準備、とても動ける状況ではありませんでした。しかも、大阪から福岡へ交通費と時間を使っていくことを考えたら、保険外サービスを使おう、そう判断しました。
『お金事情』
親は年金暮らしで余裕があるわけではないので、私が介護のために実家へ帰省する費用を親に申し出ることはできませんでした。常に実費です。母の「いつもごめんね」の言葉で十分でした。
保険外サービスはいつも利用している訪問介護事業所で親の口座から引き落としでしたので、「介護に関するお金だからよし!」としたのを想い出します(笑)。
可能であれば、介護で帰省する場合、親が費用負担してもらえるとよりいいですね。
これはそれぞれの「お金事情」によりますけどね…。
というわけで、
介護保険以外に介護保険外サービスも上手に活用すると助かります。
大阪ですと、1時間3000円くらいで利用ができることが多いです。
地域や事業所によって値段設定がそれぞれなので、事前にお聞きしておくと安心です。
ひとりで抱え込まないで
介護離職の要因は、ひとりで抱え込んでしまうことがひとつあげられます。
介護に関わらず、誰もがはじめてのことには不安です。
仕事を休むことに抵抗を感じる人が大半だと思いますし、「迷惑をかけたくない」という言葉が頭をよぎります。
これからの時代は仕事を続けられるように、いつか突然訪れる親やみうちの介護を、企業もいっしょにサポートしていくことが必須です。
企業の人事等の担当の皆様、どのようにサポートしたらいいのかご不明なことがありましたら、仕事と介護の両立支援をしているわたしたち産業ケアマネにご相談ください。
まとめ
介護保険のサービス等を上手に使い、近隣の方、親戚などもいっしょにかかわってもらい、少しでも負担を減らしながら、一緒に支えていく体制づくりが大切です。
さらに、企業のバックアップがあると、安心して仕事と介護を両立していくことが可能となっていきます。
「介護は子どもがする」時代から
「介護は社会もいっしょに支えていく」時代へシフトチェンジされています。
介護により親子の関係性が悪くなったという結末ではなく、
よりいい関係でいられる介護になることを、心より願います。
産業ケアマネの
岡田和子でした(*^^*)
産業ケアマネは企業と連携して
従業員の方が
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