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11月30日は人生会議の日

仕事と介護の両立

産業ケアマネ

仕事と介護のコンサルタントの

岡田和子です

vol.31

今回のテーマは?

 

看取りについて考えよう

 

『1130』

「いい看取(みと)り」にかけて、
厚生労働省が2018年に「人生会議の日」と定めました

「人生会議ってなに?」

なかなか聞きなれない言葉だと感じられる方もいると思います

人生の最終段階における
医療やケアについて考える
人生会議は
いつはじめても
何度やってもかまいません

年齢や健康状態にかかわらず
家族や友人と話し合ってみましょう

自分の想いに気づくことができます

対話の素晴らしさが発揮しますね

潜在意識の中で
自分の理想像があります

それは時々
顕在意識に持ってきてあげないと
深く潜りこんでしまう

だから
時々話し合うことが大切なんです

 

人生会議を知ってもらおう

 

地域でいろんな取り組みをしています

わたしが先日参加した

『今後について語ろう会』

こちらは
地域の方が参加しやすい人生ゲームのような内容で
語り合えるようにしていました

「もし、あなたが初期のがん、末期のがんになったら
どうしますか?」

このような質問に対して『考える』
ここが大事なんです

誰に伝えるか?
治療はどうするか?
どのような生活を送りたいか?

考える項目は出せばもっとありますね

わたしが介護老人保健施設に勤めていたとき
エレベーター内に人生会議のリーフレットを掲示しました

積極的に看取りを行う施設でした

みなさんに考えておいてほしい

そして
身近な人と共有していてほしい

そう思ったからです

 

家族の揺れる思い

 

意思表示ができ
話せる間に気持ちをしっかりと身近な信頼できる人に伝えておく

家族は
いろんなタイミングで
気持ちを聴いておく

これがとても大切です

できれば書き留めておいてほしいですね

言葉は時に書き換えられることがあります

「あのときこんなこと言っていたけど、
本心は違うと思う・・・」

家族の気持ちは揺れ動きます

 

「生きる」ことに強くフォーカスしてしまう

 

わたしたちは
「生きる」ことに一生懸命で
ポジティブに受け止めている

「命をしまうこと」に
ネガティブな印象をもっている

そう感じる方が多いのではないかと思います

「人や生き物は死に向かって生きている」

お坊さんたちは常々この言葉を語ります

亡くなったあとは
わたしたちを見守ってくれる存在へと変わっていきます

そう
心の中で生き続けてくれます

 

もしものとき

  

医療の発達で
命をしまうときまで
治療を続けていく選択があります

【もしものとき】

[口から栄養がとれなくなったらどうしたい?]

・経鼻胃管:鼻からチューブを通して栄養剤を送る方法
・胃瘻(いろう):お腹に小さな穴をあけて、
 直接胃にチューブを通して栄養剤を送る方法
・中心静脈カテーテルからの栄養補給
 心臓付近の大きな血管にチューブを入れ、点滴で栄養補給

上記の治療をする方法もあります

でも、
「最後まで口から食べたい」

そのようなお気持ちを多くお聴きし
できる限り安全な方法で食べれるよう、支援してきました

 

[自分で呼吸ができなくなったとき]

人工呼吸器:呼吸が弱い時に、気管にチューブを入れて呼吸を助ける
機械につなぎに酸素を送る

[心臓や肺が停止したとき]

心肺蘇生処置:心臓や呼吸がとまったとき、
心臓マッサージなどを行い
一時的に機能を回復される

もししくは

人工呼吸器、心臓マッサージなどせず、
自然な形で最期を迎える

 

あなたはどうしてほしいですか?

 

まとめ

 

わたしたち支援者は
意向に沿った支援をする

生活の質を大切にする

そこにフォーカスしています

 

どれを選択しても、その方にとっては正解です

自分がどのような最期を迎えたいか

家族が迷わないようにしてあげること
とても大切です

 

12月に入り
年末年始、お正月は普段離れて暮らす家族と過ごすという方が
多いと思います

なかなか、看取りの話題を出しにくいかもしれません

でも
ご高齢の方は自分の老いを感じ
これからのことを考えている方もいます

「あの子なら、わたしの想いをわかってくれている」

そのような話をよく聞きます

残念ながら
想っているだけでは伝わらないものです

言葉にして
伝えてください

そして書き留めておいてください

例えば
『もしばなゲーム』になぞって
話を切り出すのもいいかもしれません

あまり難しく考えず
日頃の話題から入っていくのもいいですよね

昔の楽しかった話や
「若い頃はどんなことをしたいと思っていたの?」
自分が参考にしたいような感じで
聴くのもいいですよね

そこから
「最近、まわりで人生会議をしておいた方がいいよと
聞くけど、どうしたいかなにか考えてる?」とさりげなく聴いてみるのも
いいかもしれません

まずは
お互いに考えるきっかけをつくることから
はじめてみてください

 

みなさまにとって
よりよいカイゴとなりますように・・・

参考資料:大阪市西淀川区 マル得 に~よん参考書
   ~人生会議(アドバンス・ケア・プランニング)編~

 

【オススメの本】
ぜひ読んでいただきたいです
家族の率直な思い
場面ごとにどのような制度があるのかなど書かれています

『父、看取る:がん患者家族の大混乱介護日記: 余命宣告は突然に。「抗がん剤やめますか」「延命治療受けますか」「在宅医療受けますか」こんな命の判断を本人の代わりにできますか? FIRE×フリーランスシリーズ』(スミレ 著)
『父』 スミレ著 Amazon URL

 

以上
産業ケアマネの岡田和子でした(*^^*)

 

 

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